循環器疾患に対する作業療法士が行う心臓リハビリテーションとは?【治療編】

作業療法士 領域別

こんにちは!ギバシです。いつもブログの閲覧ありがとうございます。

難聴作業療法士が総合病院や老健、訪問で働いている経験から「作業療法士になりたい学生」「作業療法士で働いている方」向けに明日から使える知識や体験談をわかりやすく話していきたいと思います。

ぜひ最後までチェックしてもらえたら嬉しいです!

 前回記事で「心大血管疾患リハビリテーションとは?」「循環器疾患の評価方法は?」ついて話をさせていただきました。記事を見ていない方は下記リンクをチェックしてみてください!

アキラ
アキラ

「評価方法はわかったけど、循環器疾患に対する作業療法の目的は?」

「循環器疾患の人に作業療法は具体的に何をするの?」

そこで、循環器疾患に対する作業療法士が行う心臓リハビリテーション【治療編】を話していきます!

今回の記事を見て明日から循環器疾患に対する作業療法がわかり治療プログラムの引き出しが増えます!!ぜひ最後までチェックしてみてください!

循環器疾患に対する作業療法の目的は?

・日常生活関連動作や仕事において、作業を単純化するための方法(作業の手順、休息のとり方)を工夫する
・仕事や趣味活動に復帰するために、模擬的作業評価を実施し指針を提供する
・生活上の留意点を模擬的場面で指導する
・退院後の生活に対する不安に対して具体的な作業を通して不安の軽減を図る

 

作業療法実施中のリスク管理は?

治療していく上でまずリスク管理が必要になります。

血圧、心電図、自覚症状の確認が必要になります。

 

・血圧:動作前後の血圧変動に注意
・心電図:運動前後のPVCの増加。その他、危険な不整脈の出現には注意。また、心拍数の過度な増加も注意。
・自覚症状:胸痛、息切れ、疲労感の確認など

 

循環器疾患に対する具体的な作業療法とは?

 ここからは具体的に作業療法士として何をするべきなのかを話をしていきます。

 循環器疾患に関しては、「作業能力の評価(作業時の耐久性・作業のスピード・作業の質)」を評価するのが大事になります。

 作業を行う際に、疲労度とバイタルサインに関連があれば必ずフィードバックし作業速度の調整、休息を図るタイミングを指導しましょう!!

 実生活では、動作直後に血圧を測れないためBorg Scale13を基準に休息を取るように指導しよう!

 いろんな作業を行い再現性を確認しよう!

 

特に注意すべき日常生活動作とは?

 日々行う動作の中で特に注意すべき動作があります。

心臓病の再発リスクが高い動作として排泄と入浴があります!注意点と対応方法を解説していきます。

排泄

 

 注意点;いきみ動作がリスクになります。心拍・血圧が上昇する恐れがあり10~100mmhg上昇すると言われています。

 対応方法:下剤を飲み便を柔らかくする。排便を促進する食品の摂取。(発酵食品、オリーブオイルなど)

      和式便座を使用せず、洋式を使用。前屈になりすぎないよう動作指導をする。

入浴

 

 注意点:高温浴による血圧上昇、および心拍数増加。静水圧による心前負荷の増大。

     また、出浴時も静水圧からの開放による心拍出量低下、血圧の低下のリスクもあります!

     これらにより心臓へ過度の負担がかかります。

 対応方法:入浴前に脱衣場、浴室の温度調整し急激な温度変化を避ける

      湯温は39~41度で調整

      手や足などかけ湯を行い湯温に慣れる

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか?

 今回は循環器疾患に対する作業療法を行う上での治療を中心に話をさせていただきました。

 循環器疾患はリスクが高い患者さんが多いためバイタルと自覚症状に注意しながらリハをすすめる必要があります。

 運動療法のみでなく、日常生活動作や関連動作を評価する上で作業療法の評価、治療が大事になります。

 ぜひ今回の記事をみて明日から使える知識になったら嬉しいです。

作業療法士についてもっと詳しく知りたい方はコメントしてもらえたら嬉しいです。

また次回もブログも楽しみにしてくださいね!!

ではまた!皆様にとって明日がいい日でありますように!

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