【作業療法士が学ぶ認知行動療法とは?】患者さんとの関わり方やメンタルに活かせる考え方を解説!

作業療法 治療編
エル
エル

「ギバシさん、この前のブログで“認知療法”って出てきたじゃないですか?

あれ、気になってて…。どんな理論なんですか?」

ギバシ
ギバシ

「おっ、いいところに目をつけたね!“認知行動療法”は、臨床でも自分のメンタルコントロールでもすごく役立つ理論なんだ。」

エル
エル

「メンタルコントロールにも?リハビリ以外でも使えるんですね!」

ギバシ
ギバシ

「そうそう。患者さんとの関わり方に悩んでる人や、ストレスを感じやすい人にもぜひ知ってほしい考え方なんだ。僕自身、この理論を理解してから患者さんへの関わり方も、自分の気持ちの整理の仕方も変わったよ。」

エル
エル

「そんなに影響あるんですか!?ぜひ詳しく教えてください!」

ギバシ
ギバシ

「OK!じゃあ今日は、“認知行動療法とは何か”を、わかりやすく説明していくよ!」


🧠 認知行動療法とは?

こんにちは!ギバシです!
いつもブログを見てくださりありがとうございます!

本日は前回のブログでも書かせていただいた「認知療法(認知行動療法)」について話していきたいと思います。

「認知行動療法について知りたい方」
「患者さんとの関わり方に悩んでいる方」
「ストレスを感じやすい方」

こういった方には、ぜひ最後まで読んでもらいたい内容です。

前回のブログをまだ読んでいない方は、下記リンクからチェックしてみてください👇


💭 まず質問です

例えば――
「上司に仕事のことで怒られた」
そんな場面があったとき、あなたはどう感じますか?

  • 「怒られた…自分ダメだな…」と落ち込む人

  • 「指摘してくれてありがたい。次は気をつけよう!」と前向きに捉える人

同じ出来事でも、感じ方や行動が全く違いますよね。
実は、この違いを生み出しているのが**“認知(ものの捉え方)”**なのです。


🧩 認知行動療法の考え方

認知行動療法は、

「人間のものの考え方や受け取り方が、その人の気分や行動に影響を与える」
という理論を基礎にした心理療法です。

つまり、出来事そのものよりも、**“どう捉えるか”**が感情や行動を左右します。

人は成長過程で、経験を通じて自分なりの「考え方のクセ(思考パターン)」を作っていきます。
この思考パターンが偏りすぎると、「認知の歪み」と呼ばれる状態になります。


⚡ 認知の歪みとは?

認知の歪みにはいくつかのパターンがあります。
ここでは代表的な2つを紹介します👇

① 破局形成(Catastrophizing)

常に最悪の事態を考えてしまう思考です。
例:

  • 「動くとまた痛みが出るんじゃないか」

  • 「リハビリしても意味がないかもしれない」

→ 根拠がないのに“悪い結果”を想定し、行動を制限してしまうケースです。


② 否定的な予測(Negative Prediction)

何でも悪い方向に考えてしまう傾向です。
例:

  • 「挨拶を返してもらえなかった。嫌われたのかも」

  • 「LINEの返信が遅い。きっと怒ってるんだ」

→ 日常の小さな出来事にも過剰に反応し、ストレスを感じやすくなります。


このような認知の歪みが積み重なると、
うつ病・不安症などの精神的症状につながることがあります。


💡 認知行動療法の活用場面

現在、認知行動療法は以下のような疾患で科学的に効果が実証されています👇

  • うつ病

  • 不安症・パニック障害

  • 不眠症

  • PTSD など

また、精神疾患だけでなく、
慢性疼痛・整形外科疾患・リハビリ分野でも活用が広がっています。

実際に自分の臨床でも、
認知行動療法を取り入れることで「痛みが軽減した」「行動が変わった」症例を多く見てきました。

次回は、その具体的な実践方法について解説していきます!

作業療法士でも認知行動療法についてわかりやすくまとめた本があります。ぜひ下記の本をチェックしてみてください!


🧾 まとめ

テーマ 内容
認知行動療法とは 思考が感情と行動に影響を与えるという心理療法
認知の歪み 「破局形成」「否定的な予測」など、偏った思考パターン
臨床での活用 精神疾患だけでなく慢性痛やリハビリにも有効

✍️ ギバシからひとこと

作業療法士が行う認知行動療法は、患者さんだけでなく自分自身のメンタルコントロールにも役立ちます。
自分の「考え方のクセ」を知ることで、心の余裕を持って仕事にも臨めるようになります。

興味がある方は、ぜひコメントで感想や質問を教えてくださいね!😊

また次回のブログも楽しみにしてください!
ではまた!
みなさんにとって明日がいい日でありますように🌿

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