こんにちは!マリオです。いつもブログの閲覧ありがとうございます。
これから「作業療法士になりたい学生」や「作業療法士で働いている方」向けに明日から使える知識や体験談を話していきたいと思います。ぜひ最後までチェックしてもらえたら嬉しいです!
みなさん、患者さんはどんな疾患を診ることが多いですか?
主に作業療法士は脳血管疾患、整形疾患、精神疾患患者を診る機会が多いかと思います。
しかし今は、患者さんの疾患の多様化が進んでおり呼吸器疾患の患者さんを診ることも増えてきています。
そこで「呼吸器疾患の患者さんの評価方法は?」「呼吸器疾患の人に作業療法は何をするの?」
と思っている方はぜひ今回の記事をみて頂けたらと思います。
今回の記事を見て明日から呼吸器疾患の作業療法がわかり評価、治療ができるようになれると思います。
呼吸器疾患に対する作業療法の役割とは?
- 「呼吸機能の評価」
- 「認知機能、精神機能の評価」
- 「日常生活動作時の呼吸機能の評価、対応方法の伝達」
の3つになります。今回は呼吸機能の評価を中心に話をしていきます。
「呼吸機能の評価」
呼吸機能の評価は、
- データ・疾患状態の評価
- 臨床所見での評価
の2つが大事になります。
データ・疾患状態の評価
臨床で見る前に、まず呼吸機能が低下している要因をデータ、疾患の状態を確認します。
診るポイント!!
・ラボデータ
CRP・WBC:炎症所見 BUN・Cre:腎機能、BNP:心機能
・血液ガス
pH:アルカリ性か酸性かを確認。O2、CO2やBEなども確認
・肺レントゲン
画像に炎症所見やCaがないか確認。CTR:心臓の大きさの確認
・心エコー
EF左室駆出率の確認。弁機能、血流の逆流など
まず、呼吸機能の障害には拘束性喚起障害と閉塞性喚起障害があります。
また、2つが混合している混合性喚起障害もあります。
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その中で作業療法士が担当するであろう呼吸器疾患は主にCOPD、肺炎、肺Caがあります。病態を確認して、改善されているのか、悪化しているのかをデータを見て確認が必要になります。
臨床所見での評価
呼吸様式、呼吸回数、聴診、酸素飽和度(以下Sat)などを確認します。
呼吸様式
胸式呼吸、下顎呼吸、腹式呼吸、胸腹式呼吸かを確認します。
特に胸式呼吸、下顎呼吸は呼吸状態が不良な場面に起こりやすい呼吸状態になります。
呼吸回数
呼吸回数は平均1分間に12~20回程度になります。呼吸回数によって頻呼吸、徐呼吸があります。
頻呼吸:1分間あたりの呼吸回数が24回以上で一回換気量が低下している状態
徐呼吸:呼吸回数が1分間あたり12回以下のゆっくりした呼吸で、通常1回換気量は維持されている状態(例:頭蓋内圧亢進や麻酔時、睡眠薬服用時など)
聴診
聴診では、画像や視診では見えない部分を評価します。
呼吸のentryはあるのか、どの部位がentryしづらいのか、分泌物の音があるのかを聴診します。
聴診する部位:気管支、肺の上葉、中葉、下葉など
異常音:
音 | どのような音? | 原因 |
Wheeze | 笛吹の音 | 気道が大きく狭窄 |
Rhonchi | いびきの音 | 気道が部分的に狭窄 |
Fine Crackle | しぼんだ紙 風船が膨らむ音 | 肺胞が開き始めたとき |
CoarseCrackle | 泡がはじける音 | 気道に詰まった分泌物がはじけたとき |
聴診に関しては、練習が必要になります。
練習方法として
- スタッフ同士で練習し正常な呼吸音を聴診する。
- youtubeや教材で異常音を聞く
- 患者に聴診し正常音と異常音での比較をする
以上3つを行うことで聴診ができるかと思います。
聴診するうえでの聴診器は以下の商品がおすすめなのでぜひチェックしてみてください!!他スタッフも使用している人が多いのでオススメです!!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は呼吸器疾患に対する作業療法を行う上での評価を中心に話をさせていただきました。
作業療法士は呼吸器疾患を担当することが少なく評価方法を知らない、不十分になりやすいこともあります。ぜひ今回の記事をみて明日から使える知識になったら嬉しいです。
作業療法士についてもっと詳しく知りたい方はコメントしてもらえたら嬉しいです。
また次回もブログも楽しみにしてくださいね!!
ではまた!皆様にとって明日がいい日でありますように!
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