急性期の作業療法の役割とは?

作業療法士 領域別

こんにちは!難聴作業療法士ギバシです。

いつもブログの閲覧ありがとうございます。これから「作業療法士になりたい学生」「作業療法士で働いている方」向けに明日から使える知識や体験談を話していきたいと思います。ぜひ最後までチェックしてもらえたら嬉しいです!

 作業療法士はさまざまな疾患や時期の患者さんを見ることがあります。

そこで今回は、さまざまな疾患や時期での作業療法の役割についてを話していきたいと思います。これから、働きたい分野を考えている人やそれぞれの時期での作業療法の役割を知りたい方はぜひ見ていただけたらと思います。

今回は急性期の作業療法の役割について話をしていきたいと思います。

今、急性期の現場で働いている人やこれから急性期現場で働きたいと思っている人が思うこととして

「急性期の作業療法って何をするの?」「訓練内容が理学療法士と同じになってしまうのでは?」と思う方もいるかと思います。そこで、急性期の作業療法の役割と具体的になにをするのが大事なのかを話したいと思います。

急性期作業療法の役割

急性期の作業療法士の役割は主に3つがあります。

  1. 「作業療法の説明と面接の実施」
  2. 「リスク管理をしながらの作業療法の提供」
  3. 「メンタルの安定を図る」の3つです。

1.「作業療法の説明と面接の実施」

 まず、「作業療法の説明と面接の実施」が必要になります。理由としては、急性期の患者さんはほとんどの場合、急に体調を崩し入院する場合が多く作業療法を受けたくて入院する人がほぼいないからです。

 例えば髪を切りたい場合ほとんどの人は自らの意思で美容院や床屋に行くと思います。しかし急性期の患者さんの場合、美容院や床屋と違い自ら望んで作業療法を受けることが少なく医師の指示のもと作業療法士がリハビリを提供するようになります。なので、患者さんからしたら作業療法はなんなのか、リハビリを何故しなきゃいけないのかがまったくわからない状態になります。なので、作業療法の目的や仕事内容などを説明し、患者さんのニーズや生活背景を聴取するために面接が必ず必要になります。

2.「リスク管理をしながらの作業療法の提供」

 急性期の患者さんは、まず状態が安定していないことが多いです。医者の治療の進行情報に合わせて作業療法を提供していくことが必要になります。日々の患者さんの臨床所見の変化を見逃さないこと(見た目、コミュニケーション、身体機能、精神機能など)や患者さんの内部状況(脳画像、肺画像、血液データ、内服状況)など細かいデータを日々確認する必要があります。ここで大事になるフィジカルアセスメントについては別記事にも記載してあるのでぜひ目を通してみてください。

「メンタルの安定を図る」

 患者さんは急に病気になったことで現実を受け入れられずメンタルが低下することが大変多いです。もちろん患者さん本人だけでなく家族の方もメンタルが低下することもあります。そこで作業療法士としてできることは「傾聴」「今後の道筋を建てること」が大事になります。患者さんや家族がどういったところに不安を感じるのか、どんな感情でいるのか傾聴することが大事になります。そして、今後どうなっていくのか漠然とした不安に対し道筋を建てることで患者さんとの目標共有や意欲の向上を図ることができます。

3.急性期の作業療法で大事な技術

急性期の作業療法として大事な技術として予後予測の技術が大事になります。これは、今後の患者さんの方向性や機能予後を検討する上でとても大事になります。家に帰れる機能まで上がるのか、それともサービスを多めにいれれば自宅に退院できるのかリハビリの技量が大変試されます。経験も必要になると思いますが、

予後予測に関しては、たくさんの文献や書籍に記載されていることも多いです。作業療法士がよく関わる脳卒中の予後に関しては下記の本がオススメなのでぜひチェックして見てください!

急性期作業療法はリスク管理が大変そうと思う方もいらっしゃるかと思います。注意する点は多いと思いますがその分医者も看護師も気にかけていて検査を多めにとることが多いです。なので検査結果をまめに確認することと、一人で悩まず他部門と相談しながら作業療法を提供できれば大丈夫です。

いかがでしたでしょうか?

作業療法士についてもっと詳しく知りたい方はコメントしてもらえたら嬉しいです。

また次回もブログも楽しみにしてくださいね!!

ではまた!皆様にとって明日がいい日でありますように!

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