脳卒中患者に対する作業療法の3つの役割とは?

作業療法士 領域別

こんにちは!ギバシです。いつもブログの閲覧ありがとうございます。

これから「作業療法士になりたい学生」「作業療法士で働いている方」向けに明日から使える知識や体験談を話していきたいと思います。ぜひ最後までチェックしてもらえたら嬉しいです!

 多くの作業療法士が診る疾患として脳卒中の患者さんがあがるかと思います。実習でも1ケースは必ず診たことがあるのではないでしょうか?

 今回は、作業療法士になったらほぼ診るであろう脳卒中患者さんに対しての作業療法の3つの役割について話していきたいと思います。これから、働きたい分野を考えている人や各疾患での作業療法の役割を知りたい方はぜひ見ていただけたらと思います。

 

脳卒中患者に対する作業療法の3つの役割とは?

脳卒中患者に対する作業療法の3つの役割とは?「上肢機能の向上」「認知、高次脳機能の評価」「代償手段の獲得」の3つがあります。脳卒中患者に対する作業療法士の役割はこれ以外にもたくさんありますが今回はこの3つを話していきたいと思います。

 

「上肢機能の向上」

 作業療法士が必要な役割として上肢機能の向上があります。理学療法士も関わる部分ではありますが作業療法も上肢機能向上はとても大事な役割になります。上肢機能はただ手が動けばいいのではなく、上肢機能にもさまざまな役割があります。

 ①支持「バランス反応として身体を支持する」
 ②保護「到達範囲の中で自身の域を確立し、範囲を広げたり接触することで共有化を図る」
 ③到達「さまざまな方向へ物を運ぶ」
 ④操作「道具操作における感覚機関」
 ⑤表現「ジェスチャーなどコミュニケーション機能の一役」
 ⑥その他「職人芸や芸術など」

 上肢機能の役割については下記の本に詳しく記載されており上肢機能へのアプローチついてさまざまな疾患例があるのでぜひチェックしてみてください!

 

 上記のように脳卒中を呈し上肢機能が使用できなくなることで生活にさまざまな影響がでます。そのため、作業療法士は川平法、CI療法、IVES、ボバースなど様々な治療理論を用い上肢機能の改善を図っていく必要があります。また道具を使用することができるように自助具や福祉用具を提供することもとても大事になります。

「認知、高次脳機能の評価」

 脳卒中になると認知機能低下や高次脳機能障害を呈するようになります。特に高次脳に関しては作業療法士が評価できるようにしとかなければいけない分野になります。

 高次脳の評価と治療の主なポイントとして3つがあります。

 

①脳画像を見て高次脳の予測を立てること
②予測をたてた上で日常生活動作や観察で高次脳の所見を診ていく
③気づきを与えること

 

①脳画像を見て高次脳の予測を立てること

 患者さんの症状が性格なのか高次脳機能障害なのかを見分けるためにも必要になります。なので、脳画像を見るために脳のそれぞれの機能をしっかり理解することがとても大事になります。そして、高次脳の特徴を把握することが大事になります。

 

②予測をたてた上で日常生活動作や観察で高次脳の所見を診ていく

 作業療法士は日常生活動作の評価が得意になります。日常生活動作での問題点が高次脳機能障害の影響になっていないかを観察し評価をします。

患者さんの視線の方向や見え方、道具を使用しての動作の反応など様々な方面で評価を行います。

 

③気づきを与えること

 高次脳機能障害を呈した患者さんは自分で気づいておらずエラーをしてしまうことがあります。気づきを与えることで患者自身で気づき、自覚できるようになる必要があります。そのため、あえて訓練では失敗体験をさせることがあります。失敗体験をさせることでどうしてエラーしてしまうのか本人に気づいてもらうためです。動画を撮影しエラーした動作を振り返ることもあります。それにより自分で高次脳障害を自覚し日常生活動作のエラーの改善が図れるようになっていきます。

 

「代償手段の獲得」

脳卒中の患者さんは、病状の重さにより完全に治らないこともあります。それでも、患者さんが目的としている作業を獲得できるようになるのが作業療法士の役割です。患者さんのポジティブな面を評価し代償できる方法を検討します。自助具であったり福祉用具であったり患者さんの認知機能や、身体機能を評価し提供することが大事になります。特に歩行が難しく移動面が難しくなった患者さんには車椅子が必要不可欠になります。シーティングについては下記の本をチェックしてみてください。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

脳卒中患者に対する作業療法の3つの役割として

「上肢機能の向上」「認知、高次脳機能の評価」「代償手段の獲得」を挙げさせていただきました。

上記の3つだけでなく他にもやるべきことはたくさんあります。

長期入院によってうつになる人も多いためメンタルのフォローしていくことも作業療法士は大事になります。患者さんに寄り添える大事な役割もあるのでぜひ患者さんの思いなども傾聴できるようになると良いかと思います。

作業療法士についてもっと詳しく知りたい方はコメントしてもらえたら嬉しいです。

また次回もブログも楽しみにしてくださいね!!

ではまた!皆様にとって明日がいい日でありますように!

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